リハビリテーションと私の軌跡

日々の臨床のキロク

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

治療の最重要要素(ハンドリング)

私たち療法士は、患者さま・利用者さまの身体に直接触れて治療することができます。患者さま・利用者さまの多くは、以前は何気なく日常生活を送っていました。しかし、疾患は問わず急激な身体状態が変化してしまうと、その変化に慣れるまでの時間的猶予は全…

障害受容

障害受容とはすなわち価値観の転換です。 それを成すには、患者さま自身に気付きが得られるまで私たち療法士は積極的に待つことが必要です。米国ニューヨーク大学 Rusk 研究所がまとめた神経心理ピラミッドでいえば、自己の気付き(self awareness)と言えば…

最大抵抗への固執

患者さまや利用者さまへリハビリテーションを行っている際、「そんなに力入れなくてもいいのになぁ」と思ったことはないでしょうか。 患者さまや利用者さまの多くは、ベッド上で寝返ったり起き上がる際にはベッド柵を思い切り握りこんでいたり反り返るように…

入院時訪問指導加算

入院時訪問指導加算は、回復期リハビリテーション病棟入院料を算定する患者について、当該病棟への入院日前7日以内又は入院後7日以内に患者の同意を得て、保険医、看護師、理学療法士、作業療法士又は言語聴覚士のうち1名以上が、必要に応じて社会福祉士…

回復期リハビリテーション病棟

私の経歴として現在に至るまで、回復期リハビリテーション病棟で勤務する期間が長くありました。回復期リハビリテーション病棟(以下、回リハ病棟)では、患者さまとご家族さまを中心に据えて、生活機能の向上に向けた多職種でのチームアプローチを主に行っ…

自問自答

リハビリテーションといえば、想像しやすいのは以下の通りではないでしょうか。 ○○筋を強化する 右足に体重を載せるよう練習する 日常生活動作の一部分を切り取って練習する 結論から言いますと、私はリハビリテーションを行う時にはこれらのことを優先して…